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不妊症について

不妊症とは

夫婦が妊娠を希望し2年以上性生活を行っているにもかかわらず妊娠しない場合をいいます。

ただし、この定義がなされた時代に比べ現代は結婚年齢が上がっているため、女性は若干妊娠しにくい傾向にある。このため臨床的には、1年間で妊娠しなければ来院を勧めることが一般的になってきています。

また、この晩婚化の傾向は子宮内膜症、子宮筋腫など不妊症の原因疾患の増加にも影響を与えています。

不育症とは

妊娠をするものの、繰り返し流産をする傾向があります。流産が3回以上続く時は習慣性流産といいます。

不育症とは、こうした習慣性流産も含め妊娠が満期に至るまでに流産、早死産を起こしてしまうことを言います。定義的にはこうした事態が3回以上続いた場合に不育症といいます。 

不育症の原因は、子宮の奇形や子宮頸管無力症などの子宮の形態異常が関係していることもありますが、血液凝固障害や膠原(こうげん)病など全身疾患が関係していることもあります。 
また、夫の感染症、胎児の染色体異常、夫婦の染色体異常、母親と赤ちゃんの組織適合抗原(HLA)が原因であることもあります。

■症状/診断■
HLAは白血球における血液型のようなものですが、さらに複雑にタイプ分けされています。妊娠は母子間でHLAが異なるため、一種の同種移植と考えられます。つまり、母親にとって体内に宿った赤ちゃんは異物であり、異物を排除して生体を守ろうという免疫のしくみが働いてしまうのです。

通常はある種の遮断(しゃだん)抗体が母親の免疫のしくみを制御して赤ちゃんが拒絶されないように守っていますが、何らかの原因でこの遮断抗体の産生が低下してしまうことがあり、それが流産を引き起こします。

不妊症の原因

不妊症には、女性に原因がある場合と男性に原因がある場合とがあります。

1975年 2005年
平均初婚年齢 24.7歳 28.2歳
初回妊娠年齢 24.0歳 28.0歳

< 男性が原因の場合 >
男性の不妊症の原因のほとんどが精子の数が少ないか、または元気がない場合です。まれに無精子症があります。

【精液の性状や精液の量・濃度をチェック】

  • 造精機能障害なかでも 最も多いのは、特発性(原因不明)の乏精子症であるといわれています。
  • そのため男性不妊が疑われた場合、精子の性状を調べるために精液分析法が行われます。


<女性不妊の場合 >

  • ・視床下部-下垂体-卵巣系のいずれかに異常が生じても不妊になる

女性が原因のケースは以下のようなものが考えられます。

原因 特徴
卵管因子 女性不妊のなかで最多
卵管は、卵子の捕捉、卵子・精子の輸送、精子の受精能獲得の促進、受精・卵割の場の提供、受精卵の子宮内への輸送など、妊娠の成立に重要な役割をはたしています。
子宮因子と頸菅因子 子宮体部に異常がある場合は主に受精卵の着床が阻害され不妊症や不育症の原因となる。
子宮頸部に異常がある場合は、精子の進入が阻害され不妊になる
子宮内膜症 子宮内膜組織が子宮内宮以外にできる。不妊症、月経痛、性交痛の主な原因と見られ、不妊女性に高い確立で認められるが、子宮内膜症でも妊娠することがあるので、本当に不妊の「原因」なのかどうかはまだはっきりとわかっておらず、不妊が続く結果、子宮内膜症になるのではないかと考える人もいる。
年齢因子 卵子、子宮の老化。30歳を超えると年に数%ずつ機能が下がり、35歳以上になると急に下がる。特に卵子の老化が注目される。
原因不明 不妊原因が特定できない。

タイミング指導(タイミング法)

タイミング法基礎体温を計測し、排卵の時期を予測して性交のタイミング指導を行います。
4~6ヶ月間継続します。 

人工授精

不妊症治療タイミング指導を4~6ヶ月行っても妊娠ができなかった場合、人工授精を行います。

通常、数千万個の精子は頸管、子宮腔内、卵管へと進むにつれて数が減少し、卵子の周囲に到達するのはわずか数十個に留まります。
人工授精では、数千万個の精子を人工的に子宮腔内に注入するため、妊娠率が上がります。

妊娠率を上げるために通常、排卵誘発法を併用します
人工授精には配偶者の精子を用いる配偶者間人工授精(AIH)と配偶者ではない第3者の精子を用いる非配偶者間人工授精(AID)があります。

排卵(誘発)・採卵

女性が排卵しにくい場合は、より排卵を確実にするためなどに、薬剤で刺激する場合があります。
卵巣誘発 
卵巣刺激による排卵誘発ではクロミフェンやhMGの刺激によって複数の卵胞が成熟卵胞となる。

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